正月休みにさらっと作る…つもりで10ヶ月後に完成したキットです…。
組み立ては素組み、今回は縛りプレイというかレギュレーションとしてエアブラシ使用禁止で作ってみました。このレギュをなぜ設定したかというと、プラモはガンプラを組み立てるよ!ぐらいの人と話す機会がここ最近なんどかありまして、そういう人にAFVを作っていると言うと「エアブラシとかで塗装いるんでしょ?」なんて聞かれることが何度かありました。そう聞かれたら決まって迷彩にもよるけど缶スプレーとか使えば簡単に塗れるよって答えていたんですね。でも、自分自身、缶スプレーと筆だけで戦車組み立てたの何十年前だ?って話で、そう答えても良いものかと疑問に思ったので実践してみました。
自分の論の実証みたいな側面があって、完成のハードルをいつもの調子レベルまであげてしまったのでいろいろ悩むこともありましたが、こんな感じに仕上がりました。
塗装手順は大まかに羅列すると下記のような感じです。
- クレオスの缶のマホガニーサフ塗装
- タミヤのエアーモデルスプレーAS14オリーブグリーンを車体足回りにサフ色を残すように塗装
クレオスのガンダムカラースプレーSG07MSディープグリーンを上方向から軽く塗装
- デカール貼り(白帯はきれいに貼れなかったので筆で白色をタッチアップ)
- タミヤ水性アクリルの緑と白を適当にまぜたヨモギ色(抹茶色か?)を車体の出っ張ってる部分に筆塗り
- クレオスラッカーのツヤありクリアーの缶スプレーでコーティング
- 油彩の茶と黒をまぜたこげ茶でウォッシング(このとき陰になる部分、下側を大目に残す、ふき取りすぎない)
- 油彩の白と緑を混ぜたヨモギ色を車体のパネルラインの上や前に沿って塗ってから、乾いた筆で塗り伸ばす(ウォッシングと合わせてグラデーションっぽくなる)
- 青、オレンジ、黄、白などの油彩をランダムに薄く塗ってフィルタリング(この時、緑の反対色の赤は使わない、上下の明暗を少し意識する)
- 履帯や車載工具類を筆で塗り分ける(履帯はあらかじめ車体と同じサフを吹いておいた)
- 履帯や工具に使った金属色で塗装の剥がれを車体パネルの隅などに筆塗り
- クレオスのウエザリングカラーの砂色を天面の砂がたまりそうなところ、車体下を中心にウォッシング
- ウエザリングカラーやペーストで泥汚れを筆で塗ったり、筆につけた塗料を指ではじいたりして散布
- ウエザリングペーストのクリアと油彩の焦げ茶色を混ぜたもので作った油汚れ色を筆塗り
- 排気管近辺にパステルの黒色を削って粉にしたものを綿棒などで擦り付ける
- 組み立て、色がはがれたところなどの修正
こうやってリストにすると糞面倒な感じがしますが、面倒です(…)。まー、凝り性なのでせっかくやるならこれぐらいやりたいねでやったのですが、缶スプレーで色塗ってからは塗り分け以外はウォッシングだけやっとけばそれでかなりかっこいいはずです。
ちなみにウエザリングカラーは今回初めて本格的に使ってみましたが、やれピグメントだとか言ってたものに比べると、使い方がとても簡単でそれらしく仕上がって素晴らしいですね。これからは全部これでいいじゃんと思ったんでしばらくこれで行ってみたいです。